資本制企業ではそこで働く人たちのほとんどが経営決定権から排除されて
その支配下に服従するだけの機械にされてしまっているということが大きい。

つまり、特定の個人や少数者に経営権(企業統治権)が集中しているので、
結局その人にもっとも有利な分配ができてしまう。

例えば現代のUSAではそのことによる帰結がもっとも顕著に現れた結果として
所得格差がどんどん拡大していっていることは、ピケティ氏、スティグリッツ氏、
クルーグマン氏らが指摘しているとおり。

そして彼らはけっきょく民主制国家がこの問題に介入する権利をもたなくては
この問題が資本制市場内では自動的に解決しえないことを認めている。