「快楽主義の哲学」 澁澤龍彦
165位/709作品。日本語小説。
面白かった。必読である。乱交パーティを推奨した書。
不良青年のバイブルであるが、真面目な文学青年も不良青年に出し抜かれないためにも敵を知るべく読んでみるべきであろう。
なまじ、澁澤龍彦という博覧強記の人が書いているので読み応えがある。
ただし、カントが禁欲主義や義務主義を述べていたというのは澁澤のまちがいである。
「道徳形而上学原論」を読まずに「実践理性批判」を読むとこういうまちがいをする人は多い。
カントは欲望を肯定している。