空と神経症は紙一重だ。

空とはありのままを受け入れること。
神経症はありのままを受け入れることから逃避すること。

ありのままとは言葉以前の世界、
中途半端ではっきりしないありのまま。
それは恐ろしい。
だから人は枠にはめる。すなわち名づける。
善悪、成否、勝ち負け、生死……

日本人はありのままでいることができる。
しかしそれに怖くなるとき、神経症となり、
名づけ、枠にはめずにはおれなくなる。