つまり、「良いAI」はこれまでの運命型の格差が固定化されがちな
社会を解放して、人々が無力に運命に木の葉のように左右されることのない、
アルゴリズムベースの平等な、誰もが幸せになれるような社会を構築する
ことを目指すものにすべきだろう。

でも、難病で生まれてきて、苦しんで早死にしてしまうような人もいる。
そういう人間にも「良いAI」は最大限の配慮をして、その人が生きている間、
出来るだけ不幸や苦しみを感じなくても済むように、最大限の環境を用意して
あげるのだ。その資源は、恵まれた人たちから対価として「良いAI」が
あらかじめ徴収したものを人的資源を含めて再配分すればいい。

また、「良いAI」は人類の幸福だけでなく、他の生命や環境なども
幸福になれるように配慮する。そういうアルゴリズムを組めばいいんだよね。