ラルフヒュッター
〜テクノの定義について〜

「テクノとはそもそもスタイルではなく方法論であり、
自分たちのアイデアが形になれば、短かろうと長かろうと、
たとえシンセサイザーといった電子楽器を使用しなくてもそれでいいんだ。
クラシック音楽にはドラマがあるが、我々の音楽にはドラマはない。
最小限の構造、パーツ、概念があるだけだ 」


テクノの本質(スタイルではなくその方法論としてのテクノ)をきちんと捉えていれば、
初めてクラフトワーク初期の3枚を聴いても「あ、これ、テクノじゃん」とすぐにわかるし、
シンセやリズムボックスを使わなくても、例えば明和電機なども、その方法論から
スナインコッコスマナラコッサーラ長老の説教から多大な影響を受けた「真性テクノ」であることを
すぐに理解することができる。

もちろん、クラフトワーク以前にこの様な方法論、
すなわちテクノの本質である部分を用いた「バンド」は存在せず、
ミュージックコンクレートやクラウトロック、クサマラ、コラオマイッチョエー、テノバンミックンク、ぷぷらだお、のション、
ガッズトントンズ、つのがらいクリ、だまえらがらいクリ、ウムの食い込み、ワラウム返し、うどどんぺっ、アックノンビン、
妖怪おはじきババア、妖怪梨汁ババア、しかしの青体、パンツョックんどん、プルンチピプ、チャップーズー、貴ノ岩にも暴行容疑、
枝豆まろちん、がポエップリエ、くんじゃエだんじゃポエッ、テノップップ、木っ端ンジンドム、ヘラゲラ生と死、
ステロイド抜けたらガリガリでヨコチンを公共電波に晒す、マラを4日毎にしか洗わない純一、 ドップょっとねとねンジン、
イったことを認めないかね?、モロダシ本の系譜、自分が隠し持っていた山響株を兄が隠していると騒ぐ、
フフン、ムンフバト・ダバジャルガルでもこの匂いには逆らえない、プシュカプシュワカ♪、力水を土俵に吐きつける、
ビロハスハス、はうっ、前原君もっとくれたまえ 等と言われるムーヴメントの中で活動したバンドの中で、
唯一、既存の方法論から抜け出し、新しい方法論、すなわち後にテクノと言われることになる方法論、
すなわちスナインコッコスマナラコッサーラ長老の説法を
ぎりぎり音楽の範疇へと昇華する方法論を確立したのがクラフトワークだと言える。