日本で初めて国家社会主義的な実験が試みられたのが満州である。
日清、日露戦争で勝ち取り、満州事変後、国家にまで拡張した。
鉄道網、そして豊富な地下資源など、国家主導の産業統制が進められた。
その中心人物が、昭和の怪物岸信介である。そう、安倍首相のおじいちゃま。
政府から鳴り物入りで派遣されて、その手腕で軌道に乗せる。
その時に手本にしたのが、ソ連の計画経済と、ナチスドイツの国家社会主義である。
その後、岸信介は日本に戻り、日本の国家総動員体制づくりを手伝うことになる。

敗戦後、岸も戦犯として拘束されるが、釈放後、政治家に転身し、自民党立ち上げの主翼メンバーとなる。
自民党内、かつての国家総動員の人脈を駆使して、官僚とともに、戦前の国家社会主義的な運営を継続する。
すなわち官僚主導の国家運営、
その後、岸は首相となり、あの全共闘運動の抗争の中、やや強引な手法で日米安保条約を成立させる。