「連続体仮説」という議論があって、「数直線は実在するのか、それとも離散的
(つまり実在ではない)のか」という問題があり、「数直線は実在する」とも証明できるし、
「数直線は離散的である」とも証明できる、とのことです。これは要するに、
「数直線」という「イデア」が実在的なのか、それとも観念なのか、決着がつかないこと、
「証明」しようとすると「二重証明」に陥ることを表しているようです。

このように、人間の「脳」の中で考えた数式が、どうして宇宙を表現できるのか、
という難問があるようです。たとえば「1たす1は2」と言われていますが、
これは「1を加える」ということ、加えた分「増加」することを前提としていますが、
この増加現象は絶対的ではありません。無限に「1を加える」と増加せず、
無限のままです。