>>821
劣化は進歩により生まれる。
どんどん新しくなることで古いものは劣化したとなる。
進歩史観は近代に生まれた。
技術が世代を超えて伝承され蓄積されることから、
進歩するという時間が流れはじめた。
それとともに時代に送れるという劣化もまた同時に生まれた。
それ以前にあったのは流れない時間。
世の中が時間とともに良くなるなどなく、
ただ変わらず流れていく。
あるのは人が一生の中で成熟すること、
そして人の死とともになくなる。
すべては使えば良くなる、ただ寿命がある成熟の世界