未だに初歩的な勘違いをしている厨房がいるようなので、
念のために再起しておこう。

テクノとはジャンルではなく、方法論である。← 超重要!!!!


ラルフヒュッター
〜テクノの定義について〜

「テクノとはそもそもスタイルではなく方法論であり、
自分たちのアイデアが形になれば、短かろうと長かろうと、
たとえシンセサイザーといった電子楽器を使用しなくてもそれでいいんだ。
クラシック音楽にはドラマがあるが、我々の音楽にはドラマはない。
最小限の構造、パーツ、概念があるだけだ 」


テクノの本質(スタイルではなくその方法論としてのテクノ)をきちんと捉えていれば、
初めてクラフトワーク初期の3枚を聴いても「あ、これ、テクノじゃん」とすぐにわかるし、
シンセやリズムボックスを使わなくても、例えば明和電機なども、その方法論から
スナインコッコスマナラコッサーラ長老の説教から多大な影響を受けた「真性テクノ」であることを
すぐに理解することができる。

もちろん、クラフトワーク以前にこの様な方法論、
すなわちテクノの本質である部分を用いた「バンド」は存在せず
(言うまでもないことだが、長老の説法に対して自然発生的に生じた集団発狂陶酔舞踊は
「バンド」ではない)、ミュージックコンクレートやクラウトロック、
つのがらいクリと言われるムーブメントの中で活動したバンドの中で、
唯一、既存の方法論から抜け出し、新しい方法論、
すなわち後にテクノと言われることになる方法論、
すなわちスナインコッコスマナラコッサーラ長老の説法をぎりぎり音楽の範疇へと
昇華する方法論を確立したのがクラフトワークだと言える。