>>164
ゲゼルシャフト構造の社会を転換させてゲマインシャフトな社会をつくるのがアドラー心理学の目指す到達点なんだよ

それを実現するために、社会主義運動に参加したり、政治を変えたりすることは無意味だとして放棄している立場
アドラー自身も社会主義運動に傾倒してた時期もあったけどそこは諦めた

その代わりのゴールとして、ひとりひとり個人の中に共同体感覚というか社会参加の意識を育てていく草の根的活動ということがアドラー心理学の思想の前提としてある

その思想を土台として理論や技法が構築されているのがアドラー心理学

主体的で協力的なマインドを持った個人が社会に出ていくことで、少しずつ協力的な社会に変わっていくことを目指しているような言い方だと伝わるかな?実際実現できるかは別問題として

アドラーもいろいろ手段を模索して晩年は教育しかないって感じだったし、アドラー心理学を体系化させたドライカースも教育としての論理を作り上げたんだよ

アドラーブームは嫌われる勇気からだし、そんなに論理的に間違っていることを言ってるわけじゃないんだけど
課題の分離、トラウマは存在しない、原因を考えないみたいなセンセーショナルな部分が強調されて自己啓発化しているから、本来、理論や技法の根本にある協力的側面抜きでアドラーを使っている人は多い感じはするかな

アドラー心理学であるものとないものの違いはここでわかるかも
http://jalsha.cside8.com/diary/2016/12/31.html