アマ無線で替え玉受験 −大阪府警、2容疑者を逮捕−
 アマチュア無線国家試験で替え玉受験をしたとして、大阪府警捜査二課と
外事課、東署は16日、神奈川県二宮町松根、元学習塾経営A(49)と
同県相模原市相模大野6丁目、印刷業B(34)の両容疑者を有印私文書偽造、
同行使の疑いで逮捕した。近畿電気通信監理局によると、アマチュア無線試験で、
替え玉受験による逮捕者が出たのは全国で初めてという。
 調べによると、両容疑者は第2級アマチュア無線技士の国家試験でA容疑者を合格させるため、
第1級の免許を取得しているB容疑者が代わりに受験することを計画。1995年10月、
大阪市旭区であった第2級試験で、B容疑者が自分の写真を張った受験整理票を係員に提出したうえ、
答案用紙3通にA容疑者の名前を記載して受験した疑い。試験は合格した。
 A容疑者は第4級の免許しか持っておらず、海外との交信が容易な第2級免許を取得しようとしたらしい。
A容疑者の知人の通報を受けて同監理局が今年3月、府警に告発し、府警が内偵捜査を進めていた。
A容疑者は免許取得後、米国やアジア各国に赴き、現地のアマチュア無線愛好家と交流していたという。