そういう反論はくると期待はしていたけれど、ハムラジオの常識域では信号対雑音比は受信して復調したときの信号対雑音比を指し、スプリアス
入力などの排除性能に関しては目的外信号除去比などの別指標をとる。試験法もそれに準じている。
それから、グリッド入力型では入力インピーダンスを非常に高くとれるので同調回路をタップダウンしなくとも同調回路のQを下げないというのは
実際の製作上非常にやりやすい。また、タップダウンによる電圧低下も起こらない
ので増幅器利得を小さくできる。カソード入力ではインピーダンスが非常に低いので、かなりタップダウンしないと同調回路のQを損ねてしまうし、
タップのカットアンドトライ等面倒。そして入力電圧も小さくなってしまうのでGGアンプとしてのゲインはあっても、アンテナ入力からの増幅度は
小さい。おそらく普通のアンテナコイルの一次二次昇圧比と同程度以下だろう。従って、普通のアンテナコイルを使ってアンプを用いない場合
と比べてGGアンプのメリットは期待できない。