同級生の母親、Tおばさんがうちの母のところに遊びに来ました。母とは昔からのPTA仲間です。
このTおばさんは僕の同級生である息子が自慢の種です。
そのTおばさんが僕に向かってこういいました。「アマチュア無線やってるんでしょ? うちの息子も
去年3級の免許を取ったのよ。4級もあるらしいけど、それを飛ばして3級を取ったの。で、あなたは
何級なの?」
僕は彼がハムになったとは驚きました。それで僕は答えました。
「1級です」
するとTおばさんは目を大きく見開いてから薄ら笑いをして、こう続けました。
「1級なの? あ、そうそう。この間無線局の名簿で息子と二人であなたのを見
たんだったわ。そうそう、1級ね、1級だったわ。そうよそうそう」
僕はJARLの局名録に資格を載せていないので疑問に感じながらも、このやり
取は終わりました。
後で考えてみると、Tおばさんは僕に向かって心の中でこう言っていたのだと思
います。
「あたしは息子と二人であなたが4級であることを確認しているのよ。うそはバ
レバレよ」
もっと早く気付けば、「変ですね。僕は1級だけど資格を載せないように手続き
したのに」と言えたのにな、と非常に残念です。
きっとTおばさんは今頃そのネタで「あの子見栄張っちゃってねえぇ、うちの子は
3級だから」とかあちこちで言ってるに違いないのです。
親子そろって、性格の悪い人たちなんです。

以上実話です。