>>722
大阪府の中津病院では、感染の疑いのある患者を含め 200 人以上の患者を診察しています。
その中には、発熱した高齢者が PCR 検査で陰性になったものの、医師が症状から感染を疑って入院してもらい、再検査の結果、陽性と分かり、
救命につながった例もあったと聞いております。
東京都の中央病院附属乳児院は、私が総裁に就任して間もない時期に訪問した思い出深い施設ですが、そこで集団感染が発生しました。
陽性となった乳幼児 8 人は中央病院に入院し、陰性の 21 人は施設に残りましたが、世話をする乳児院の職員は濃厚接触者にあたるため、全員が自宅待機になりました。
このため中央病院は一般診療を縮小し、看護師を中心とした職員が特別ローテーションを組んで乳幼児の世話にあたるとともに、
済生会の他施設やボランティアの方々の応援も得て、何とかしのぎきり、5 月 11 日より通常の養育体制に戻ることができました。
COVID-19 についての済生会の取り組みは、折にふれて炭谷茂理事長、松原了理事から報告を受けております。

また、横浜港大黒埠頭に接岸したダイヤモンド・プリンセス号への対応については、横浜市南部病院の竹林茂生院長と同市東部病院の渡邊輝子看護部長から
詳細な報告書をいただき、船内の様子や DMAT、病院への受け入れの状況を理解することができました。
5 月に入ってからは、現場で医療に携わっている 3 つの病院長、すなわち東京・中央病院の海老原全院長、東京・向島病院の塚田信廣院長、横浜市東部病院の三角隆彦院長、
そして樋口幸子済生会看護部長会長と WEB 上ではありましたが面談し、各々の立場から現状について伺う機会をもつことができました。

救急を休止して 2 病棟を専用収容病棟に転換して感染者を受け入れた東京・中央病院、地域の基幹病院が集団院内感染したため患者を引き受けるようになった
東京・向島病院、クルーズ船の重症の感染者の治療に当たった横浜市東部病院。