ストーリーの詳細は覚えていないけど、機能不全育ちの人間たちが、
職場の人間関係を通して、その障害が露見してくるって内容だろ。
ドラマは知らないけど、少なくともアニメに関しては、何かしらのメッセージ、
アナロジー、寓話を含んでいる。

 主人公シンジは、父親に捨てられ、思春期で、大人社会の汚さを認められない。
帰国子女アスカは、一見プライドが高いように見えて、突っ張ったりしてるけど、
本当は、ああやって明るく横柄に振る舞うことで、心の奥底に潜む、母親から捨てられた
トラウマやコンプレックスを封印していた。優秀になって、自慢することでしか、
人に愛されることを知らない少女。ミサトは、これまた(詳しく覚えてないけど)
父親との関係が壊れていて、アル中持ちのヤリマン。中年男に甘えて、抱かれて、
体を使われること、必要とされることで、自分の存在意義を見出すタイプの性癖の持ち主。
だから、常に誰か男がいないと、心の平穏が保てない。カジが死んだ後は、精神的に弱っている
シンジを慰めるという半建前で、シンジを食べようとした。でも、心の奥底では、
自分が甘えて慰めて貰いたかった。

 リツコも、あれまた母親がどうのこうので問題を抱えていて、彼女(オバサン)は
主人公の父親を心の底では愛していたんだけど、素直に思いを伝えることも、振り向いて貰えることもなかった。
挙句には、そのオッサンは別の女性と恋をし、子どもまで生んだ。妻が死んだ後、
そのクローン細胞で、綾波という機会人間を作った(こいつが一番メッセージ性の読めない謎な奴。
カルチュラルスタディーズではセカイ系と呼ばれている)。クローンは父親好みの中学生か高校生ぐらいの
姿になっているのだが、リツコはそのクローンの一体のJKに嫉妬して、首を絞殺した(だったかな?)。