投稿者rudorufu20072005年3月13日
形式: 文庫
著者は「山形マット死事件」で亡くなった少年の父親です。
被害者の親自らが、こうした本を著すことは珍しい事だと
思います。決して感情的にならず、冷静に少年法改正への
願いを込めて書かれています。
事件が起きたのが1993年、少年法改正が行われたのは
2000年のことです。
「少年法」を盾に取り、加害者ばかりを保護し、被害者の
人権は無視されていると言う訴えは被害者の親族であるから
こそ真実味と重さを持って伝わってきます。
少年法は改正されましたが、今でも山形の事件の真実は
明らかになっていません。
それを思うとご両親、ご家族の無念さはいかばかりかと
同じ子を持つ親として考えざるを得ません。