ただ、ステルスは看破されている
みずほ総合研究所の分析では、1年前からの物価上昇はどれくらいかと家計に聞いた「体感」の物価上昇率と、実質値上げにあたる単価指数の相関係数は0.87強い相関で、家計は数量減を物価高ととらえている
同総研の市川雄介氏は「家計は実質値上げに敏感で節約志向を強めている」と指摘する

第一生命経済研究所の星野卓也氏は「家計の体感物価が1%分上がると、実質消費を0.4%分押し下げる」と試算する
みずほ証券の末広徹氏も「今の景気回復局面で実施した実質値上げが、実質消費を0.5%悪化させた」とはじく
消費者は数字で把握していなくても、値上げをしっかり感じ取っている