自分の話をしてやろう。
俺は都内の某音大を出た。
そもそも何故音大に行ったかというと、いろんな音楽のレパートリーを広げたかったからだ。プロになろうなんて端っから思ってない。
これから死ぬまで付き合い続けて行く音楽を勉強したかっただけだ。室内楽・オケ・ブラスの授業や仲間内で組んで路上で演奏したりしたが、営業には行かなかった。金もらうために音楽やってねーし。

夢は自分のBARを作ることだった。高校時代からずーっと思ってたんだ。だから在学中は昼音大生-夜バーテンダー見習いをしていた。夜の給料は店の開店資金に全額貯めたよ。
まあまあ悪くない成績で卒業し、地元に自分のBARを出してアマオケや吹奏楽に入って演奏、中高から教えに来てと言われれば、ボランティアで行っている。
コンチェルトのソリストも頼まれるが、ギャラは貰わない。貰わない代わりに「今度ウチのBARに呑みに来てw」って宣伝してる。おかげさまでいつも地元近辺の楽団関係者様で席は埋まっております。

こんなやつも世の中にはいるんだぜ?