「練習」だけでいうのなら、いわゆる「基礎練」よりも「実践(じっせん・実際に行う)練習(演奏会本番の演奏曲の練習)」がいいに決まっている。

それはそうさ。
プールサイドで、泳ぎの「型」だけ練習している人間が、あるいは筋トレだけしている人間が、
泳ぎの達人になれるか?

泳ぎが上手くなりたければ、プールに実際に入って練習するしかないんだよ。

ボクシングや空手、柔道のような種目なら、実際に相手と組んで練習したほうがいい。
演奏活動なら、実際に演奏する曲で練習したほうがいい。
「実践(実際に活動すること)」を考えたら、それ(実践練習)がベストな選択肢に決まっている。

しかし、技術が身についていない人間が、実践練習をしろと言われても、初心者には難しいだろう。
スポーツなら、体力・技術のないまま実践練習をやらせれば、大きなケガをするかもしれない。
楽器なら、音を出すのがやっとの状態では、とても1つの曲を演奏できまい。
だから、初心者には「基礎練」が必要になるわけだ。

以下続きます。