ドイツ連邦共和国
ケルン大聖堂(ザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂)への
本学学生の落書きについて
2016 年 6 月 30 日、本学学生 2 名が、課外活動における海外研修中に、ドイツ連邦共和国ケル
ン市のケルン大聖堂(ザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂)に落書きをしていた事実が、
7 月 5 日に判明いたしました。
ケルン大聖堂の関係者の皆様はもとより、長い歴史の中でケルン大聖堂を愛し尊敬してきたド
イツ国民、世界の皆様に心からお詫び申し上げます。神奈川大学は、良識ある市民として世界の
あらゆる文化や宗教を尊敬し、世界に通用する教養を身につけた学生を育成する努力を続けてき
ましたが、その努力が足りなかったことを痛感し、厳粛に受け止めております。
本学からは、直ちに副学長を現地に派遣し、現地時間 7 月 7 日当該学生とともに大聖堂を訪問
して、報告・謝罪を行いました。大聖堂側には、謝罪を受け入れて頂き、今後の友好と信頼のた
めに前向きなご示唆を頂戴いたしました。
今後は、大聖堂の歴史的建造物としての修復事業への可能な限りの協力・支援に努めて参りま
す。また、大学としての責務を果たすべく、再発防止に向けて、当該学生だけではなく全学の学
生が、各国文化財と文化財に内包される多様な価値観を学ぶ機会を充実するとともに、国際社会
のルールとマナーの遵守の徹底を図り、今回の問題を機に、世界に通用する教養を身に付けた良
識ある市民を育成するための教育にさらに取り組んで参ります。
その取組の一環として、今年度秋にも日本とドイツとの文化交流促進を目的として「ドイツ週
間」を企画し、ケルン大聖堂の関係者をはじめ国内外から講師を招聘して、「ケルン大聖堂の歴
史と伝統」や「文化財の保存及び修復」についての教育を行って参ります。
本学の一部学生の行為によってご迷惑をお掛けした皆様に重ねて深く陳謝申し上げますとと
もに、今回の教訓を活かしつつ、また、卒業生 21 万人の名誉と誇りにかけて、皆様からの信頼
回復に努め、更なる研究・教育の発展に今後とも一層励んで参る所存です。
2016 年 7 月 9 日
神奈川大学
学長 兼子 良夫