【創英レポ】
アルメニは冒頭がクリアに決まらず全体的にアンサンブルが乱れがちで残念。
ノートルダムは好演。I先生が振ると縦がしっかり合って厚みが生まれる。
リバーダンスは多種のアレンジを組み合わせたハイライト。
ストロメン版、デヴィッドコール版、レイ・ファー版のほか初めて耳にするアレンジもあって楽しめた。
ダフクロはサウンド感が良く、木管の細かい動きもよく鍛えられていてこの時期としては好演。
Tp のタンギングの不明瞭さ、打楽器のタイミングのズレ等、やはり縦がやや乱れがち。
千と千尋はこの日最も完成度が高く、情感たっぷりで良かった。
トスカもかなり練られていたが、歌モノはもう少し音程をなんとかしたいところ。
しかしオーボエは上手ですね。
3部はおおいに楽しめた。I先生の女装も恥が全く無く、スカートの長さも丁度良かった。
T光先生も肩の荷が降りたようで、コスプレもよくお似合いで若々しかった。
全体として言えることは、I先生の指揮は解りやすくシンプルなため、縦の線がしっかり揃ってよくまとまる。
T光先生は完全にマエストロのオーラを放った指揮。だから一体となった時の音楽の力は凄まじいものがある。
その反面、奏者間の技術、アンサンブル能力の差から来る様々なズレが生じやすいのも事実。
これからコンクールへ向けて、そのズレはどんどん解消していくだろう。
見る力、聴く力、感じ取る力をどれだけ底上げ出来るか。
創英のファンなので期待している。