第三者の見解

東、南シナ海で暴走する台湾
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2342

米CNAS上級顧問のパトリック・クローニンが、9月25日付Diplomat誌ウェブサイトで、
台湾の馬総統は、8月に、「東シナ海平和イニシアティブ」を呼びかけたにもかかわらず、
南シナ海では実弾演習を行ったり中国と同様の領土主張をし、尖閣には40隻の漁船を送ったが、
台湾は、むしろ、ASEAN、日本、米国と協力して地域の安定に資するべきである、と論じています。

すなわち、8月に馬総統は、「東シナ海平和イニシアティヴ」を発表して、相互の抑制と協力を訴えた。
それは、この地域における最近のすぐれた文書の一つであったが、その後太平島では実弾演習を行い、
東シナ海では40隻の漁船を送り込んでいる。南シナ海では、中国も台湾も牛の舌と呼ばれる広域の領土主張をしている。

中国との経済関係が良いだけに、台湾は、日本やベトナムと紛争を起こしてもよいと思っているのかもしれない。
台湾は、主権問題についての米国の中立的姿勢と、米国の日本に対する条約上の義務とを混同して、
アメリカの意図を誤解しているのかもしれない。スカーボロー紛争の例を見ても、中国に妥協することは宥和政策にしかならない。
台湾は、自らの主権に対する潜在的脅威は中国から来ることを認識しなければならない。