>>719
2015年の放送が見られず、やっと先週の日曜日に見ることが出来た。
散々「つまらない」だの「駄作だ」の言われていたから、どんなもんかねと期待せずに見始めたが、自分の評価は真逆だった。

最初から最後まで映像美とディテールにこだわった鬼作だった。
(脚本協力の)サンドウィッチマン富澤によるエスプリの効いたギャグの数々も見応えがあり、ひょっとしてこれはサンドウィッチマンのイメージビデオでは?と思わせるほどだった。
セリフで説明しがちな手抜きドラマが多い昨今、この作品は1つ1つのプロセスを丁寧に映像化し、伊達藩の歴史絵巻の如く仕上げていた。
流石ドキュメンタリーを撮る監督ならではだと感じた。
全体通して、ギャグとシリアスなシーンの緩急の付け方が非常に上手い。サンド富澤とドキュメンタリー映像作家の上質なコラボレーションを見た!

ひとつ、難を挙げるとするなら、タコ焼き姫がこの上なくエグい。ホラーだ、アレ。
途中でタコ焼き姫が暴走してエキストラの子供が大泣きするシーンには正直笑ったが、笑っちゃいけないくらい怖すぎてお子さんが可哀想だろ!
(でもあそこのスローモーションはとてもいい演出だった)
あと、途中、途中いくつかストーリー展開が強引で、クライマックスの伊達政宗が乗り移った体で演説をするシーンの、反対派の住民たちがコロッと懐柔される大事な転換点、もう少し分かりやすく表現して欲しかった(雷に撃たれるとか)。

って、一つどころじゃねーじゃん!
良作だけど心が弱い時に見ると悪夢にうなされそうなので、総合評価は67点とする。