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カーネーションの玉音放送か…
そういえば、おひさんの脚本家も絶賛し完敗を認めていたな

http://archive.fo/IXNEE#selection-965.0-1019.0

岡田「そうそう、必ず描くことといえば、『おひさま』で、戦争を描く朝ドラをやる作家が必ず一回は通る、“玉音放送”がありますね」
ー必ず通る道なんですね。
岡田「あの時代を書くとね。そここそ作家性が問われるところだと思いますよ。
起きることは決まっているわけで、それを主人公なり周囲がどう受け止めるのか、どういうシーンになるのかで、その時代を書くときの作家のありようみたいなことが試されるんじゃないかなと思います」
ー確かにみなさん、違いますね。
岡田「『おひさま』では、主人公はあんまりのショックに寝込みましたが、
『カーネーション』の描写はすごく素敵だったなあと思いました。ヒロインのキャラクターに合った受け止め方ですよね」
ー男性は……ってまとめちゃいけないですが、たいてい悔しそうにしていますね。
『おひさま』や『とと姉ちゃん』など。『おしん』(86年)では主人公の夫が自殺してしまいます。
岡田「そう、女のひとは、何があってもその日の昼飯もつくらなきゃいけない、みたいなことがある。
じゃあこれからの生活はどうなるの? という切り替えはやっぱり女性のほうが早い気がします。たぶん男のひとのほうが、根底から否定されちゃう感じがあって、どうなるんだろうっていう恐怖のほうが強いのかもしれない。
もっとも、ほんとのことはわかんないですよね」
ー男の人だって、糸子や常子のように感じたひともきっといますよね。
岡田「だから言っただろうって思っているひともいるかもしれない。
だから、それ、たぶん、ほんと人それぞれ、状況次第だと思いますね。
おそらく、山田太一さんのような、実際に戦争を経験されている世代の描き方と、戦争を知らない世代の描き方は違うでしょう。
ちなみに、戦後の暮らしに関して、戦争を知らない作家たちは皆、暮らしの手帖社の『戦争中の暮らしの記録』を参考にしていると思いますよ」