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パラレル♯10 後半〜ラスト

旺「欲の為に君を利用しようとしたのに、君といると人の命だとか心だとか金にもならないものばかり救っちゃって、君は本当に色んな事を俺に教えてくれた」
宰「それから私達はどうなったんですか?」
宰子が身を引くシーンとその後の死を回想して
旺「俺が素直になれなくて君とは上手くいかなかったんだ。俺は平気だと思ってたけど、女の1人や2人失ってもどうって事ないと思ってたけど、やっぱり辛くて…」
宰「目を覚ましたんですか?」
旺「人生って後悔の連続なんだよ。あの時こうしておけば良かったとか、なんであの時あんな事言っちゃったんだろうとか、せめて一言謝りたかったとか…」
宰子を見つめてしばらく考え、「あのさ…」と言いかけたタイミングでビーフが蒸気吹き出す

旺「忘れてよ。今のは全部夢の話だから、気にしないで。残念だけど、君が探してた俺との記憶はこの世界にはひとつもないから。ごめんね、力になれなくて。もういいだろ?…帰んな」
宰「もう少し夢の話聞かせてくれませんか?夢の中の私も、多分後悔してたんだと思います。本当はもっと貴方の事を知りたかったと思うんです」
「今の私も」
ここで軽快なBGMが流れ旺太郎が宰子を見つめてフッと笑い

旺「腹減ってない?これ食ってく?」
宰「これなんですか?」
旺「これビーフストロガノフ。作るの手伝ってよ」
宰「でも作ったことないです」
旺「作れるよ。宰子が作ってくれたビーフストロガノフの味は俺がちゃーんと覚えてる。マジ旨かったよ」(得意げ)
宰子、何か思いを巡らせた後「じゃあ」と旺太郎の隣に立つ
その間、まだ葛藤しているような表情をする旺太郎、しかし次の瞬間
(ここからなんだか浮かれはじめる)

旺「そういえば、あんな事もあったな〜」
宰「どんな事ですか」
旺「君が夜中に電話してきて、会いたい!会いたい!会いたい!会いたい!つって」 サイコに向かって手振り付き
宰「それ嘘ですよね」
旺「…テヘッ」おふざけ笑顔
宰子、呆れる
旺「テヘッって言っちゃったww」アドリブかのようなトーン
〈終〉

宰子のセリフから側にいる未来もありで良いのかと傾きかけて、そういえば〜からはテンションに拍車かけてるから直前に何か色々吹っ切れて決心した