【ワシントン=黒瀬悦成】ネラー米海兵隊司令官は29日、ワシントン市内の政策研究機関で講演し、
「海兵隊は日米の(安全保障)条約に基づき、日本防衛を目的に日本本土と沖縄に駐留している」と述べた上で、
「多くの人たちはこの事実を実感していない」と指摘した。「米海兵隊の日本駐留に感謝する」とした参加者からの質問に謝意を示す形で答えた。

 ネラー氏の発言は、米国内の一部で外国に駐留する米軍の撤収論が根強いことや、沖縄の反基地勢力などによる米海兵隊に対する反感を念頭に置いたものとみられる。