まあ賛否両論あると思うけど、まず原作小説が一筋縄ではいかない作品だったんだよね。
瑠美、千夏、遠野さん、佐伯さん全員が無事にめでたく卒業して看護師になれるハッピーなストーリーなら、それは凡庸なテレビドラマ作品。
だけど原作者はそもそもそういうものを目指していなかった。
人生ではいろんな理不尽なことや不条理なことが起こって意図していたことが実現できなかったり挫折したりする。
原作者は人生のそういう面も全部ふくめて描きたかったんじゃないかな、と。
ドラマの途中で原作小説を先に読んですぐに思ったのは、「こりゃ賛否両論あるだろうな」と。
まあしかしプライムタイムの番組じゃないんだからこれはこれでいいんじゃないかな?
この原作小説の作者はどちらかというと“文学寄り”の人なんだろうね。
「文学とはこうあるべき」という強いこだわりを持って書いているんだと思う。
表現の巧拙は置いておいて、その志の高さは個人的には買うけどね。