文句ばかり書いちゃったから、気に入ったところも書いてみる。長文失礼。

第7話はすごく良かったと思う。自分はこの回だけ何度も見返した。

まず、前回との区切れが時限爆弾の爆発になっているのが良い。二週間やきもきした視聴者は救いのない結果を突きつけられる。
これ原作の連載時と全く同じ区切りと期間なんだよね(掲載誌の漫画アクションは隔週刊)。
これは単行本でも映画でも再現不可能。ここを再現しただけでも連ドラ化した意義があったとすら思う。

次に、空襲のあとで周作と再会するすずが良かった。ここはドラマオリジナルで場所が屋内に変わってるんだけど、その変更が大正解。
暗い室内でススまみれになって、目だけらんらんと輝かせる手負いの獣のようなすず。この時のすずは正気と狂気の間に陥っているわけで、このシーンはすごくそれを表現できてる。
松本さんは目が大きくて綺麗だから、ゾクッとするような迫力があって、ものすごいハマり役だった。

あと機銃掃射のシーンが良かった。迫力だけなら映画も原作も超えたと思う。これまでのすずをつなぎとめていた思い出を粉々に破壊する、圧倒的な殺人機械の暴力。
襲い来る戦闘機をすずがにらみ返すのもよい。映画では、速度的に人間には不可能だからとカットされたけど、自分はここは考証よりテーマを優先して欲しい。
すずはこのとき本気で死のうとしている。散華という思想に取り憑かれている。これはよく「唐突だ」と批判される玉音放送のシーンの伏線の一つになっている。

あまりスレ読んでないからどれも既出だろうけどゴメン。