「何言ってんの?
鈴愛だってここで正人にソフトクリーム作ってもらって
恋に落ちたんじゃないの!?」
「…取り調べ?」
「どうなの?」
「意外にも私、魔性?」
「いや、誰も落とせてないから」
「こうして笑ってると…」
「笑ってないよ」
「…笑ってよ、律」
「えっ?」
「最後なんでしょ? 笑顔見せてくれ」
「アホか」
「小学校の時のままの二人が
大人ぶって、必死に大人の会話してるみたい」

小学生の鈴愛「笑ってよ、律」
小学生の律「えっ?」
小学生の鈴愛「最後なんでしょ? 笑顔見せてくれ」
小学生の律「アホか」

「もう子どもじゃいられないんだよ」
「私は律がいなくなると思うと
立ってる地面がなくなってまうみたいや…」
「岐阜弁戻っとる」
「地面がすっぽりなくなってまう。怖い」
「遅いよ鈴愛。もう遅い」