結局、宗教の価値観と家族の価値観のズレなんだよね
国家や体制や法制度は家族を基本単位としてそれを基盤にして構成されているから
当然のように家族の価値観を優先させる。そこが揺らぐと国家の体制自体が危うくなってしまうからね。
だが究極的には家族の価値観も宗教の価値観も相対的なもんだろう。
イスラム国家のように宗教的な価値観を第一におき、血縁よりも共通の神に対する信仰を社会原理の基盤とするものもあるわけだし。
ただ現代日本の体制ではそれは受け入れられないわけで。
シ村さんが婚姻関係や血縁による家族の優先性を主張するのは一見もっともらしく見えるが、実は根拠は薄弱。
加護の会の主張する「家族」概念のほうがより合理的と言える場合もあるし、幸子の宗教的感情を理解していないかもしれない。
ただ教団が幸子を秘匿して、シ村さんに会わせないのは非難されても仕方がないと思うが。