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2018.12.14
踏みとどまる必要なし 持続可能な商業捕鯨を 江島潔参院議員に聞く
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/e-minato/articles/86605
江島潔参院議員
https://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/e-minato/articles/picture/id/33958/fn/Et18z070123m.jpg
 
機能不全の国際捕鯨委員会(IWC)に見切りをつけ脱退を唱える国会議員が現れている。
その1人で9月のIWC総会にも出席した江島潔参院議員(自民)に、話を聞いた。

○記者
IWC本会合に参加しての感想は。

○江島潔  
(1995〜2009年までの)下関市長時代、IWCには度々参加した。
その後間が空いていたが、今年の総会には国会議員として参加。
私が離れている間にIWCが変質してしまったことに驚きと落胆を覚えた。
市長時代のIWCでは「捕鯨をする、資源管理をする」という立場で議論があった。
鯨の資源量を把握し回復状況を見る議論が中心だった。
だが今の議論は「この鯨種は回復している、しない」ではなく「鯨は殺すな」という方向に偏っている。
会議後には反捕鯨国の出席者らが鯨のアクセサリーのコンテストをして遊び始めるなど、資源管理という目的意識は感じられなかった。
今年、日本は捕鯨国だけでなく反捕鯨国の主張も盛り込めるようIWCの改革を訴えたが、それすら否決された。
「(捕鯨賛成国と反捕鯨国がお互いの提案に反対し合い)何も決められない現状を続けよう」という選択だ。
結果、日本として、IWCメンバーとしていることも含めて検討することになった。

○記者
IWC脱退に関する考えは。

○江島潔
個人的な考え方だが、完全にIWCは機能不全。
日本が踏みとどまる必要性はない。
IWCを抜け、商業捕鯨再開を目指すべきだ。
現状の(鯨肉供給の主力である)調査捕鯨は計画立てて行われており、だんだんと精緻になっている。
ただ、調査はあくまで資源を把握するためのもの。
資源量が分かれば大義はなくなるし、いつまでも行うことはできない。
あくまで商業捕鯨を目指すことが重要だ。