☆☆☆ゴルゴ13、97巻「"E"工作」より☆☆☆



西洋人男「……もう日本は、制空権を失ったも同然だ………降伏は目前なのに、
なぜ、アメリカは原爆開発に固執する?」

日米ハーフ男「理由は二つある、まず戦後処理だ。ソ連が参戦する前に原爆を投下し、ケリをつける。
戦後処理の問題でスターリンに主導権を握らせないために、な!……」

西洋人男「トルーマンはロシアの熊どもに振りかざす、強力なハンマーを手に入れたい、と、いうわけか……」

日米ハーフ男「そしてもう一つ。日本人は白人ではないからだ。
有色人種のアジア人だから、原爆の人体実験にはうってつけなのさ!罪悪感を感じる事もない……!」

西洋人男「!」

日米ハーフ男「一九四四年、九月十八日、当時のルーズベルト大統領とチャーチル首相の間で密かに米英原子力協力に関する覚書が交わされている。
その中にはこう明記されていたよ。"原爆完成の暁はこれを日本に対して使用するものとす"……と!
アメリカはドイツへの投下など、まったく考えていなかったのだ……」

西洋人男「ま、まさかっ……!!」

日米ハーフ男「沖縄上陸を前に、司令官のひとりはこう言って部下を鼓舞したそうだ。
”猿の皮を心ゆくまで剥いでこい”。そう、奴らにとって日本人は猿と同じなのだ!
白人のあなたなら、わかるだろう?」

西洋人男「…………」