日本人はロッキード事件は、田中角栄事件だと思っているけど、全くそうではありません。
あの事件は世界数カ国にまたがる、とてつもない広がりをもった前代未聞の航空機商戦の
汚職疑惑なわけです。国はイタリア、フランス、ドイツ、オランダ、スペイン、スウェーデン、
インドネシア、フイリピン、トルコ、イラン、メキシコ、コロンビア、ナイジェリア、
サウジアラビアなどにまたがり、ひっかかった人間の中にはイタリアのアンドレオッチ元首相、
オランダのユリアナ王女の夫君、ベルンハルト殿下、ドイツのシュトラウス元国防相、
スエーデンの空軍司令官よいった人まで含まれています。角栄の資源外交をつぶすために、
それだけスケールの大きな事件を謀略として起こすなど不可能なことはあの事件をグローバルに
とらえる目を持っている人には疑問の余地なくわかることです。