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古代エジプト王家のクーデター確認?=「ラムセス3世は暗殺」−伊研究者

【カイロ時事】約3200年前の古代エジプト新王国時代第20王朝の
ファラオ(王)ラムセス3世は、のどをかき切られて暗殺された可能性が高い−。
イタリア北部にあるミイラ・アイスマン研究所の古病理学者アルバート・ジンク博士らによる
ミイラのコンピューター断層撮影(CT)で、こうした研究結果が明らかになった。

18日付のエジプト各紙によると、博士らがラムセス3世のミイラを
CTで調査したところ、幅7センチに及ぶ深い切り傷が首にあった。
傷は鋭利な刃物でできたとみられ、即死状態だったと推測されるという。

パピルスに記された古文書では、王家内のクーデターでラムセス3世の暗殺未遂事件が発生。
暗殺の成否は不明とされていたが、息子ペンタウラの王位継承を謀った
ラムセス3世の妻やペンタウラらが死刑などになったとされる。

また、ジンク博士らは南部ルクソールの「王家の谷」近くの王墓で見つかった、
ペンタウラとみられる遺体をDNA鑑定した。
その結果、遺体はラムセス3世との親子関係が確認されたという。
(2012/12/18-20:12)