今まさに、ウクライナと中東で、第一次世界大戦の最後の後始末とも言える戦争が
同時並行的に行われていることは、感慨を催させます。

結局のところ、これらを含め、第一次世界大戦から今日に至る殆んど全ての国際問題の
原因を作り出した責任は、好んで第一次世界大戦に参戦して協商国側を勝利に導き、
戦後ドイツに過酷な戦争賠償を課すことに同意し、ロシア内戦にまともに介入しなかった
ことでボルシェヴィキを生き延びさせ、その後のスターリン主義に宥和的姿勢を貫き、
世界大恐慌を引き起こし、その挙句、世界の金本位制を過早な崩壊に導き、更には
ソ連と東アジアで対峙していた日本の足を掬って東アジア及び東欧にスターリン主義を
招き入れた、米国にあると言うべきでしょう。