15世紀から、中央アジアでウズベク人が台頭してきた。

ティムール朝の混乱に乗じてウズベク勢力を統合した風雲児のムハンマド・シャイバーニー・ハンは、サマルカンドの都を占領し、中央アジアに覇を唱えた。

そこへ、文武両道の英雄・バーブルが、イスマーイールの支援を受けて侵攻してきた。
シャイバーニーはサマルカンドを奪われたが、すぐに取り返した。

ティムール朝を滅ぼして天下を取ったシャイバーニーだが、カザフ遠征の失敗で勢力が弱まったところを宿敵イスマーイールに攻め込まれて敗死。
イスマーイールは、シャイバーニーの頭蓋骨に金箔を塗って杯とした。

その後、イスマーイールはサファヴィー朝、バーブルはムガール帝国を創始。

無敵だったイスマーイールの騎馬軍団だが、オスマン帝国の大帝セリム一世の鉄砲隊に敗れて壊滅し、再起不能になった。

巨大なムガール帝国の皇帝になったバーブルは、インドの気候を好まず、死ぬまでサマルカンドに帰りたがっていたという。

客観的に見て、世界史の中でも一番おもしろい時代といっていいだろう。