>>249
イデオロギーの内曝以前における、家族制度による先験性の表面化は
新ヨーロッパ大全に記された最初の移行期危機、つまり宗教改革による
地上の平等と天上の不平等(予定説→権威主義)と地上の不平等と天上の平等(カソリック→共同体家族)
のような、表象の解読を行わないとわからないと思う。
つまりまだトッドがアジア地域の近世以前について、全般的な研究に至っていないだけ。
(個別的各論的なところでは論じたりもするが)
そうすると、各地域の移行期のスタートがどこか、というところから始められると思うが。

個人的には科挙によって西欧より遥かに早く貴族層の解体と絶対王政を確立した中国や
イスラムを受容する人が多かった(カースト制度から抜け出た人が多かった)北インドは
十分に平等への志向性を有していたと思う