1649〜53年に、クロムウェルがアイルランド侵攻に成功して以降、イングランドの
植民地的性格が強くなったアイルランドやスコットランドなどから、孤児、売春婦、
犯罪者、貧困街で誘拐された子供などが労働力としてカリブ海域へ送られた。
また、年季契約労働者として組織的に送られた者も多かった。
さらに当時のイングランドは、アイルランドのカトリック・エリートに対し、
コノート地方といった北西部の荒地への移住を強制し、抵抗した場合は即死刑
またはバルバドスへ強制的に送り出し、死ぬまで重労働を課した。
こうして、推定1万2000人から6万人のアイルランド人が、バルバドス、ジャマイカ、
セントキッツ・ネービス、モンセラートなどのカリブ海域へ送り込まれた。