カートゥーンにあるような、飛び出してみたら下に何もないとわかってジタバタするもそのまま海にドボン!
という場面を、わざわざ透明な板を使ってまでやる安っぽさ。
いつも騒ぎになるドライブインのような飯屋でせんだみつおにトマトがぶつけられるうちに、インベーダーゲームのサウンドが流れてインベーダームーブのせんだがどんどん加速してゆく場面のくだらなさ。
ガムパッチやスクランブラーなど、なんのひねりもない露骨なタイアップ。
観光地の汚いトイレなどモロに当時の日本だし、古めかしい義理人情やそれを差し引いても目に余る野蛮さも「クールジャパン」の対極にあるように思えるが
たけしが恩人に挙げるトニーレインズにとっては「黒澤小津溝口だけじゃなく、こんな面白い映画があったんだ!」と更に日本映画にのめり込むきっかけになったそうな。