翌日 公休日
中川綾子は髪を黒く染め
腰まであった髪を短く切り落としオカッパ頭にした。
ネールアートも全て消していた。
白いソックスとローファーを近くのスーパーで買って来た。
そして再びセーラー服を着てみた。
お化粧もせずスッピンである。『瑞○第二中学校 3年2組 中川綾子』と書かれた名札も付けた。
鏡を覗くと高身長の垢抜けない田舎の
女子中○生がいた。
中川綾子『これなら大丈夫だな』

2月中旬 入試当日
中川綾子は朝早くから
中学生時代の紺色のセーラー服を着ていた。
上からカーディガンが羽織り
中学時代のスクールバッグを持った。
白いソックスと黒いローファーを履いた。
ローファーの感覚が久しぶりに感じた。
路面電車で3つ目の駅の『湘南女子高校前』(駅名は女子校時代のままのようである)で降りた。