16日、中国国家統計局は2024年1−3月期の国内総生産(GDP)が昨年同期比5.3%成長したと発表した。世界経済大国2位の中国が製造業主導の復活を試みて市場期待値を大きく上回る成長率を記録した。

このような成長率はロイター世論調査の予測値(4.6%)、中国経済週刊誌「財信」が調査した国内外14の機関の平均見通し(4.9%)を上回る数値だ。2023年中国経済成長率目標(5.2%)よりも高い。

この日、国家統計局の盛来運副局長は「全体的に1−3月期の国民経済が良好なスタートを切った」とし「全体1年の目標任務実現のための比較的良い基礎を築いた」と述べた。盛副局長は「ただし、外部環境の複雑性や厳重さ、不確実性がますます高まり、経済安定のための基盤はまだ強固ではない」と説明した。

中国の1−3月期の工業生産は前年同期比6.1%成長した。ただし1−3月期の中国生産者物価指数(PPI)が2.7%下落してデフレ圧迫は依然と存在することが明らかになった。

内需・貿易と共に中国経済の3頭馬車である投資は1−3月期4.5%増えた。基礎設備投資が6.5%、製造業投資が9.9%増加した中で依然と脆弱な不動産投資は9.5%減少したと国家統計局は明らかにした。

マコーリーのラリー・フー中国首席エコノミストはフィナンシャル・タイムズ(FT)に対して「1−3月期GDP成長数値が予想よりも良かったが、全般的な小売販売と不動産数値は相対的に弱い」と話した。

中国政府は今年経済成長率目標を5.0%前後に設定した。ただし、3月のインフレは経済専門家の予測よりも低く、政策当局が脆弱な不動産部門の危機を相殺するために内需を刺激してデフレ圧力が持続していることを示した。

2021年から中国経済は建設と市場の信頼に重荷になる不動産デベロッパーの相次ぐ債務不履行(デフォルト)で困難を経験している。最近数週間、市場の懸念は低調な住宅売買と国営企業「万科」に集中した。

1−3月期輸出もドル基準で失速し、期待に至ることができなかった。ただしアナリストは生産者が収益を増やすために世界市場シェアをさらに拡大し、輸出量が引き続き拡大していると話した。

◇専門家「半導体・ITなど対中国輸出改善期待」

韓国国際金融センターのイ・チフン新興経済部長は「昨年中国で累積した在庫が相当水準解消され、半導体と電子通信(IT)製品などの対中国輸出が改善されることが期待される」とし「ただし、長期的に中国との競争はより一層激しくなる可能性に留意しなければならない」と指摘した。

一方、この日盛副局長は1−3月期の都市失業率は5.2%を記録したことを明らかにした。昨年12月在学中の学生を除く16〜24歳の青年失業率が14.9%にのぼると発表してから、今年1〜2月に続き3月も青年失業率は別途発表することはなかった。

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