あまり議論を長引かせても、私が何を伝へたいのか不明瞭となるだろうから、私の、現時点での暫定的な結論を先に述べよう。

それは、日本語としては、「弱(ジャク)」、「若(ニャク/ジャク)」、「柔(ニュウ/ジュウ)」、「乳(ニュウ)」、「日(ニチ/ジツ)」、「人(ニン/ジン)」、「譲(ジョウ)」などの漢字の音読みに対応するものとして取り込まれている、中国語の普通話のそり舌音の"r"に対応する「こゑ(声)」は、「弁別性が『やは(柔/軟)らぐ』こと」/「弁別性を『よは(弱)める』こと」をその作用/様態として想起させるように、英語を用ゐて記述するなら、"mellowing/yielding of distinctiveness"を作用/様態としてイメージさせるように「つか(使/仕/遣)は」れるのだろうとうことだ。