「原作ものをやると必ずそのファンがいて、『原作と違う』『原作の面白さが損なわれている』(もっと乱暴で、感情剝き出しの書きぶりだが)と吠える。原作が彼らの言う通り面白ければそれでいいが、九割方つまらない」(98頁)
原作者に『映画化してやるんだからツベコベ言うな』と言える、プロデューサーを育てるべきでしょう」(108頁・荒島晃宏氏)
「『原作……』と付けるのは、出来るだけ売れやすいようにというコマーシャル上の事で、それ以上の意味があるならば原作を脚本化するのも原作者が自分でやる、と頑張るべき事である。出版社もおかしいし、それ以上に原作者、著者がおかしいのではないですか」(109頁・池田太郎氏)
「脚本というものを理解している原作者はまったくといっていいほど存在しませんので、当然のことながら脚本にとって、あるいは映画にとって素晴らしい改訂案を提示してくれることはありません」(110頁・加藤正人氏)
 
「原作と同じじゃなきゃダメですか」「原作と同じじゃなきゃダメですか-」出版委員会