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ソウル大公園が絶滅危機野生生物1級で天然記念物であるカワウソを日本のある動物園に寄贈しようとしたが、許可されなかった。

13日、文化財庁によると、文化財委員会傘下の天然記念物分科は最近開かれた会議で、ソウル大公園動物園(ソウル動物園)側が
カワウソ1組を日本に輸出できるように許可してほしいと出した申請案件を否決した。

文化財保護法によって国宝、宝物、天然記念物などは輸出したり国外に搬出したりすることができない。

ただし「特定の施設で研究、または観覧目的で増殖した天然記念物」の場合、文化財庁長の許可を受けて輸出できるが、
動物園で繁殖したカワウソはこれに該当する。

ソウル大公園は日本側と長期間協議し、カワウソの寄贈を準備した。

韓国動物園水族館協会(KAZA)と日本動物園水族館協会(JAZA)が2016年レッサーパンダの生息地外の保全協力の
ための業務協約(MOU)を締結して以来、ソウル大公園は多摩動物園と動物相互寄贈を協議してきた。

これにより、双方はカワウソとレッサーパンダを互いに寄贈することで合意し、
昨年11月末にレッサーパンダの雌・雄1組が韓国に入ってきた。

ソウル大公園の動物園にあるカワウソ1組は、今年6月に日本へ向かう予定だった。
対象は2018年7月に生まれた雄と2023年6月に生まれた雌1組だ。

ソウル大公園側は「カワウソは国内外的に保全努力が求められる動物」とし
「日本内のカワウソ血統更新に貢献し、韓国カワウソの保全努力を知らせようと思う」と輸出推進の理由を明らかにした。

しかし、会議に出席した文化財委員13人のうち7人は輸出を許可できないと判断した。

残りの委員4人は条件をつけて輸出を許可しようという意見を出したが、半分を超えることができず、2人は保留意見をつけたという。

今回の決定で韓日両動物園の相互寄贈事業は一部支障をきたすものとみられる。

今回の案件を調べたある文化財委員は、輸出許可に慎重な立場を明らかにした。

文化財委員会によると、同委員長は「今回の件が承認された場合、韓国初の天然記念物の輸出事例となるため、
輸出国と輸入国ともに詳細な事前・事後の管理計画を提示する必要がある」と明らかにした。

また「ソウル大公園側では輸出対象個体の血液など遺伝子試料をあらかじめ確保して長期冷凍保管しなければならず、
日本側でもカワウソの活用計画、管方法などの資料を提示しなければならない」と意見を出した。

カワウソはイタチ科に属する動物で、欧州、アフリカ、アジアに広く分布する。日本ではすでに絶滅したと知られており、
韓国でも珍種とされている。

2024.02.13 11:35
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