「んあぁ?アーシーの体につけていたGPSが破壊されたようや…多分死んでもうたな…」
「えっ、ガチですかい?隊長」
「せやなぁ…これはワシらもあかんかもしれへんな。ま、カル様たちからすればどうせワシらなんかは捨て駒や。せいぜい死ぬ気で戦って、そのあとは上の方々になんとかしてもらえばええんやで」
「ふにぃ…」
「……死にたくないよ…」
「死を恐れているのですか?セプティルフさん」
「えっ、あ…んっ!?」
突然、セプティルフの体が捕まえられた。
「なんだ!?ガチかよ!?」
「お前…!ワシの隊員に何してくれとんじゃあ!近藤道長ぁ!」
道長は動じずに、ただ、
「姉貴の命令なんでな。悪いけど貰ってくぜ」
とだけ言って去っていった。

「持ってきたぜ。姉貴」
「ん、よくやったね道長」
「………」
「ハハッ、こいつビビって一言も喋らねぇの。んで、こいつを使って今回は何するんだ?」
「救出に来たクティ・ショミルを使って、新兵器を試す。奴はNo.16。そう簡単には死なないだろう」
「!」
「クティ?あいつがこんな奴の救出に来るかねぇ」
「観察が甘いね道長。私の見立てだとあいつは多分相当な家族思いだよ」