海島算経とも言う。

いま深い谷を望む。さしがねを縦に谷岸にふせ、句の高さを六尺にする。ここで句の端から谷底を望むと、下の股に九尺一寸入る。
また二番目のさしがねを上に三丈隔てて設け、さらに句の端から谷底を望むと、上の股に八尺五寸入る。、谷の深さはいくらか。
問う答、四十一丈九尺。術(計算法)さしがねの隔たりを上股に掛け、実(被除数)とする。
上股と下股を互いに引いて、余りを法(除数)として、実(被除数)を割る。得た値から句の高さを引くと、谷の深さである。

これは山の高さを計算で出す方法を問いているのだが、これを水平方向に適用すれば距離がわかる。
古代人を馬鹿にしちゃいかんよ。
漢の頃には円周率も計算していたし、地球が丸い事もわかっていた。
渾天儀と言うのを使って、日食、月食の原理説明をしていた事もあるのだよ。