たまには悪い現実も見せてあげないとね
日銀短観 景気判断2期連続悪化
07月01日 17時47分

日銀北九州支店が発表した短観=企業短期経済観測調査で北九州・京築地域の企業の景気判断はプラス4ポイントで前回の調査から2ポイント下がり、2期連続で悪化しました。

日銀の短観は、3か月ごとに企業に景気の現状などを尋ねる調査で、今回は、北九州・京築地域に本社を置く142社を対象にことし5月下旬から先月末まで行われました。

景気が「良い」と答えた企業から「悪い」と答えた企業の割合を差し引いた指標で景気を判断し、このうち、製造業では前回の調査から2ポイント悪化しマイナス7ポイントとなりました。

悪化は4期連続で、これは、中国での自動車販売の減速や原材料費の高騰に伴い鉄鋼やその関連業種で生産が弱含んでいることなどが主な要因です。

また、非製造業では運輸業で人出不足に伴う経費上昇などにより前回から2ポイント悪化し、プラス11ポイントでした。

この結果、製造業と非製造業を合わせた全産業の景気判断は、プラス4ポイントとなり、前回より2ポイント下回りました。
悪化は2期連続です。

今後の見通しについて、日銀北九州支店の梅田秀彦支店長は「雇用所得環境と消費、企業の設備投資はよい状態にあるので、中国経済の減速と、半導体関連の弱含んだ状態がどのタイミングで回復に転じるかを注視したい」と話しています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kitakyushu/20190701/5020003451.html