北九州市&下関市のGDPを押し上げ日本海側との物流道路がつながり九州・中国・四国唯一24時間海上空港北九州空港の広域物流拠点化に必要不可欠な総事業費2千数百億円下関北九州道路建設早う
副国交相が忖度発言… 下関北九州道路「橋りょう案が妥当」 国交省調査結果
https://mainichi.jp/articles/20200326/k00/00m/040/087000c
 山口県下関市と北九州市を橋かトンネルで結ぶ下関北九州道路(下北道路)の建設計画を巡り、
国土交通省は26日、「橋りょう案が妥当」とする調査結果をまとめた。災害時の対応やコスト、工期
などから海底トンネルより橋の方が「現実的」と判断した。福岡市内で同日開かれた、同省や地元
自治体でつくる計画検討会の会合で報告された。国交省は今後、環境影響評価などを経て国の事業採択
を目指すことにしており、関門トンネルと関門橋に続く3本目の関門ルート計画が一歩前進することに
なった。 下北道路は1998年に全国6ルートの「海峡横断プロジェクト」の一つとして閣議決定された
。国の財政悪化で08年に全計画が凍結されたが、国交省は17年度から下北道路に関する両市の調査の
補助金を復活。19年度には国直轄の調査費約4000万円を予算計上し、同省と両市、山口、福岡両県で
つくる「下関北九州道路計画検討会」を設置して調査を始めた。同省はこれまでの調査結果や有識者へ
の意見聴取、地域住民や企業へのアンケートなどを踏まえ、トンネルは風や潮流など気象の影響を受け
にくく、船舶の航行にも支障がないといった利点がある一方、断層調査に時間がかかる上、地震発生時
の機能回復に時間がかかる恐れがあると判断。具体的な数字は示さなかったものの「費用や工期の観点
からも橋の方が現実的」と説明した。 下北道路については、老朽化している関門トンネルや関門橋の
代替ルートとしての役割が期待される一方、必要性を疑問視する声も出ている。19年4月には、
塚田一郎副国交相(当時)が福岡県知事選の応援演説で、下関が地元の安倍晋三首相と、福岡県が地元
の麻生太郎副総理兼財務相の意向を「忖度(そんたく)した」と発言。利益誘導とも取れる発言が批判
を浴び、引責辞任した。【平川昌範】