トランプ氏、イラン爆撃をいったん承認し取りやめ 本人もツイート
6時間前
2019/06/21

米紙ニューヨーク・タイムズは20日、ドナルド・トランプ米大統領が同日、米軍偵察機を撃墜したイランに対する報復爆撃をいったん承認し
てから、間もなく中止していたと報じた。米東部時間21日朝にはトランプ氏自身が、報道内容を確認するツイートを連投した。

ニューヨーク・タイムズが複数のホワイトハウス高官の話として伝えたところでは、米軍はイラン国内の21日夜明け直前にレー
ダー施設やミサイル発射施設など、5カ所以下の目標を爆撃する計画だった。

しかし、記事によると、トランプ氏が作戦の中止を指示した。当時、作戦はすでに「初期段階」で進行していたという。

爆撃時刻は、イランの軍や民間人の被害を減らすために設定されたとしている。

報道を受けて米東部時間21日朝、トランプ大統領自身がツイッターで、「(イランは)月曜には公海で飛ぶ無人ドローンを撃墜した。こち
らは夕べ、3つの別々の地点(訳注・ツイートでは「sites=地点」を同音の「sights」と誤記)に報復すべく、弾込めよしで撃鉄を起こし
ている状態だったが、そこで僕が何人死ぬんだと質問した。150人ですと将軍が答えた。そこで攻撃10分前に僕がやめさせた。無人
ドローンの撃墜に対して相応じゃないから。僕は何も急いでいない。この国の軍は再建と刷新ができて、準備万端だ。群を抜いて世界
最強だ。制裁の成果は出ているし、夕べはさらに追加した。イランは絶対に核兵器を手にしない。アメリカに対して。世界に対して!」と書き、
報道内容を確認した(訳注・太文字部分は原文で大文字強調)。

20日夜まで計画進行

報道によると、米軍と外交当局は米東部時間午後7時ごろまで、爆撃が実施されるつもりでいたという。
ニューヨーク・タイムズに対して匿名の政府高官は、「軍用機は離陸し、軍艦はそれぞれの位置についていた。中止命令が届い
たとき、ミサイルはまだ発射されていなかった」と語ったという。
この報道について、ホワイトハウスは今のところコメントを出していない。
爆撃計画が今後実施される可能性があるのかどうかは、不明な情勢だ。

国務長官らが強硬姿勢
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