大仙凌古墳より「子安観音古墳」のほうが古い可能性
「金銅製の甲冑」
徳島県小松島市 「子安観音古墳」から、金銅製の甲冑の破片4点が出土している。
これは、金を施した希少なものである。 5世紀中ごろの制作と推定され、
金銅製の甲冑は1872(明治5)年に国内最大の前方後円墳大仙凌古墳(旧称仁徳天皇凌)の出土例があるだけ。
大仙凌古墳の前方部埋葬施設の副葬品は5世紀後期のものと考えられる点から、
「子安観音古墳」のほうが大仙凌古墳より古い可能性が高い。
よって、大仙凌古墳の被葬者は、倭国(阿波)中央政権から極めて高い地位を与えられた
「忌部一族(阿波勢力)」であることを示している。   @阿波